僧帽弁閉鎖不全症(手術症例)

去年の夏から僧帽弁閉鎖不全症で内服薬を飲んでいるが、肺水腫を繰り返すということで今年の1月に

セカンドオピニオンで来院されました。

内服での維持が困難であることと僧帽弁形成術(僧帽弁の逆流を治す手術)も

考えているということでしたので

名古屋の茶屋ヶ坂動物病院(私が以前勤務していた病院です)へ紹介させていただきました。

3月に手術をして、そこから1ヶ月程度は内服薬を飲んでいましたが、

その後は内服薬を全く飲まなくても大丈夫になりました。

手術後当院でも心臓のエコーをしましたが僧帽弁逆流も完全に消えており、心臓(左心房)も小さくなっていました。

手術前までは数ヶ月に1回肺水腫を起こしており、毎日、咳(心臓が大きくなることによって気管を圧迫すること

が原因です)が出ていましたが、今は肺水腫もなく、咳も全くなくなりました!

13歳で高齢のわんちゃん(チワワ)ですが、今はとても元気に生活しています。

心臓手術前のエコー検査です。LA/Aoが1.6以上の場合は心臓が大きいと判断しています。LA/Aoが2.92あるのでとても心臓が大きくなっています。

心臓手術が終わって3週間後のエコー検査です。LA/Aoは1.86とまだ大きいですが、手術前の2.92と比べてかなり小さくなりました。
術後3ヶ月後のエコー検査です。LA/Aoは1.36になり正常値まで心臓が小さくなりました。

術後3ヶ月のエコー検査です。僧帽弁の逆流は全く認められませんでした。

茶屋ヶ坂動物病院を辞めて7年ほど経ちますが、手術の内容など詳細をお聞きしたい方はご連絡ください。