膀胱結石、乳腺腫瘍、子宮蓄膿症(犬)

今回は、子宮蓄膿症の手術と一緒に乳腺腫瘍と膀胱結石をとった症例を報告します。

数ヶ月前に一度乳腺のしこりで来院していたワンちゃんでした。

乳腺腫瘍が疑われましたが、オーナー様が経過観察をしたいということで経過観察をしてました。

今回は4日前から食欲が無くて、お腹が膨れているということで来院しました。

超音波検査をすると子宮が膨らんでおり子宮蓄膿症が疑われました。また膀胱内にも複数の石が見つかりました。


*赤枠のものが石です。いくつかあるかは不明でしたが大きさとしては1つ2cmぐらいです。

子宮蓄膿症は緊急性があるので当日手術を行いました。


*子宮内に膿がたまって、子宮が膨れています。

子宮切除後も大きな出血もなく、血圧も安定していたため同時に膀胱を切開し石も切除しました。


*膀胱内には2cmぐらいの石が7つ入っていました。
 体重が5kgぐらいのワンちゃんだったのでとても重かったと思います。

この後、乳腺腫瘍も切除して手術を終了としました。

術後は順調に回復し、2週間後には抜糸を行いました。

乳腺腫瘍も良性でしたので今回の治療はこれで終了となりました。

どの病気も珍しいものではありませんが、主訴とは違って偶発的に病気が見つかり同時に手術したので

報告させていただきました。

調子が悪い、なかなか病気が治らないなどお困りのことがあれば、一度ご相談していただければと思います。